2017年11月10日金曜日

【あなたの呼吸はどちらのタイプ??】病気になる5大要素 ①「息」のお話し

自分に合った呼吸タイプが重要】

胸式・腹式呼吸それぞれの性質・効果と自分に合った呼吸を知ろう。




前回のブログでご紹介した、「病気になる5大要素」についてですが、

今日はその中でも生きていく中での基本ともなる「息」。

字の通り「呼吸」に関するお話しです。



呼吸をしなければ人は生きていけません。

呼吸をすることにより、肋骨が広がり脊柱(背骨)に可動がつき、

身体はバランスの取れた状態をキープしやすくなります。



現在人はデスクワークや車の運転など決まった姿勢をすることが多くなり、

身体がその姿勢で癖づいてしまった結果浅い呼吸になりがちです。

身体を整えようとする中で呼吸は欠かせません。


呼吸の種類・・・「胸式呼吸」と「腹式呼吸」の性質・役割について



その呼吸に関しては、これは幅広く認知されていると思いますが、

胸式呼吸と腹式呼吸があります。



「胸式呼吸」は主に肺呼吸を表し、交感神経を刺激します。

交感神経は主に活動的になっているときに働く神経で、

集中しているときやストレスを感じている場合にも活性化します。



胸式呼吸は主にアウターマッスルに関係します。

アウターマッスルは体表面に見える・外側にから触れる事ができる筋肉で、

強力な力を発揮できる事が特徴です。

自分の意識で動かすことができる筋肉がほとんどで、

体の動作・衝撃から身を守るなどの重要な役割を担っています。


「腹式呼吸」は横隔膜で行う呼吸で、副交感神経が刺激されます。

副交感神経は寝ているときなどのリラックスしているときに働く神経で、

身体を休めたり脳を回復させるときなどに重要な役割を果たします。



腹式呼吸は主にインナーマッスルに関係します。

インナーマッスルは言葉の通り、身体の内側にある筋肉の事を言います。

主に身体の深層部に存在しています。

こちらは姿勢を維持・細かく調整したり、筋肉の持久力向上が実現できます。

力を出すというより関節を固定する役割がメインとなります。



このようにどちらの呼吸もそれぞれに効果・役割が違います。



ですが、どちらかと世間一般でよく重要視されるのは「腹式呼吸」の方です。

じゃあ腹式呼吸をがんばって、

身体を常にリラックスさせる方に持っていくといいのか、

副交感神経を刺激し続けるといいのかと言えば、

一概に断言だけるものでは無いと思います。



自分に合った呼吸のタイプがある。


実は、人間は胸腹どちらの呼吸を主に活動するのか、

実は生まれ持って個性がある事が最近わかりました。



自分のタイプの呼吸があり、それが乱れていると不調に繋がります。



ですので、例えば胸式タイプの方の場合、

世間では腹式呼吸が良いとされていても、

そしてその情報の通りに腹式呼吸ばかり努力している状態であれば、

身体は違和感を感じて痛みが出やすくなります。

これは呼吸が整った状態とはまた違います。



ですが、自分のタイプである胸式呼吸をしていると

それに関連した筋肉を多く使う癖があり、

それに伴った身体の歪みを形成しやすくもなるので、

やはり片側だけの呼吸に偏るというのもお勧めできません。



要はバランスです。



腹式タイプの方が、ストレスから胸式呼吸ばかりを余儀なくされていると、

こちらも当然不調が出てしまいます。



まずは、自分がどちらの呼吸に適しているかを理解して、

そして基本的にその呼吸が困難なくできているのかを確かめる必要があります。

一概にこの呼吸ばかりをすればいいということはありません。


当院ではどちらの呼吸がクライアントに合っているかを検査できます。


当院では、施術の際に呼吸のタイプを診断します。

これは別コンテンツ「エイトストレッチ」の場合も行います。



呼吸のタイプによってその人が通常よく使っている筋肉や、

歪みの性質をとらえる事にも重要な役割を果たしますし、

呼吸によっての動作指導もしないといけない場合もあります。



もし当院をご利用される場合は仰っていただければ、

数分で検査可能ですのでお気軽にご相談ください。



それから、胸式にしろ腹式にしろ正しい方法で取り組んで頂ければと思います。




胸式呼吸と腹式呼吸それぞれのやり方



最後に、一般的な胸式呼吸と腹式呼吸のやりかたをご紹介します。

最初から根を詰めずに、できる範囲から始めてみてください。



・胸式呼吸のやり方

まずイメージとして、肺に目いっぱい空気を入れる意識をしてください。

話をするときに相手の目を見るように、筋トレを効率よく行うように、

意識というのは集中させることで感覚が掴みやすくなります。



そして、鼻からすーっと息を吸い込むのですが、

イメージとしてはラジオ体操の深呼吸を想像すると解りやすいです。

基本的には鼻から吸って口から吐き、呼吸をゆっくりすることがポイントになってきます。


1.鼻からゆっくり3~5秒かけて吸う。

2.口から5~7秒かけて吐く

3.2~3秒待つ

4.1~4を10から30回無理なく行う。



・腹式呼吸のやり方

腹式呼吸は、お腹周りへの刺激と、

心身ともに健康にするはたらきが相乗効果として現れます。



お腹周りの刺激は、体幹を整えるだけでなく、

腸への刺激が便秘解消につながったり、

横隔膜をしっかり動かすことで体温の上昇を促し、

冷え性を予防、改善することも出来ます。


1.まずはお腹に手を当てる(呼吸ができているか確認する為)

2.腹部を意識したまま、鼻から3~5秒かけて吸う

3.そのまま2~3秒息を止める。

4.口からゆっくりと10秒~30秒ほどかけて息を吐きだす。

5.一息置いて、②にもどる

6.この流れを10~30回無理なく繰り返す。



以上です。



呼吸のタイプは自分で検査しようがないのですが、

上記のようにどちらの呼吸も生きていく上で重要なので、

できるなら両方の呼吸を行う時間を取ってマイペースに取り組んでみてください。



次回は病気になる5大要素②食に関してお話しします。




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